■競争力高めながら原油処理能力削減
--原油価格の急落は海外事業に影響しないのか
「カナダ西海岸からの液化石油ガス(LPG)、液化天然ガス(LNG)のアジア向け輸出・販売事業を進めているが、影響は出ていない」
--LNG輸出は
「2017年開始という当初の計画達成を目指す。基地は洋上に設置する予定で、既に事業化調査は終了している。建設コストが課題だが、この事業はカナダの市場から調達した安価なエネルギーをアジアに結びつけるのは資源に乏しい日本にとって意義が大きく、販路拡大を目指すカナダのニーズにも合致している。なんとしても成功させたい」
--14年3月に石油精製を停止し、化学事業の主力拠点となった徳山製油所(山口県周南市)の今後の活用は
「ナフサ受け入れ基地など既存のインフラを生かしたい。石炭事業の貯蔵基地も近くにあり、発電事業を共同で行うパートナーがいれば、協力も考えたい」
--16年の電力全面自由化を見据え、九州電力や東京ガスと千葉製油所(千葉県市原市)周辺で発電所を建設するプランは