【未年に翔ける】JR東海社長・柘植康英さん(61) (1/2ページ)

2015.1.9 05:00

 ■リニア工事開始 経営体力強化へ地固め

 --社長に就任した昨年1年間を振り返って

 「有意義な1年で、当社、あるいはわが国にとって歴史的な節目の年だった。東海道新幹線が10月1日に開業50周年を迎え、国内外から技術面、運営面の素晴らしさを再認識してもらった。リニア中央新幹線も10月に着工が認可され、12月には12年後の開業へ向けて着工した。収益面、安全面とも順調な1年だった」

 --2015年の抱負は

 「リニアの工事がスタートするのに加え、経営体力の強化に向けた地固めの年になる。収益面では自動車、電機といった大企業の高収益は続き、円安も続くとみられ、ビジネス客が業績の下支えになる。観光客も関西方面への活発な動きは続くだろう。一方で3月の北陸新幹線開業は逆風だ。北陸方面からの周遊を促し、京都、奈良への誘客に力を入れたい。また、今年はJR福知山線脱線事故から10年、阪神・淡路大震災から20年、日航機墜落事故からそれぞれ30年になる。慢心に陥ることなく、安全確保に努める。自然災害も頻発しており、事前予測も含めて機敏に対応したい」

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