NTTドコモが来春、携帯電話と光サービスのセット割引販売に乗り出すことが30日、分かった。NTT東西地域会社から仕入れた光回線を自社ブランド「ドコモ光」として販売。携帯電話とのセット契約で通常料金より2割前後割り引く方向で検討している。
携帯と光サービスのセット割引は、固定電話で圧倒的なシェアを握るNTTグループの参入を警戒する声も根強いが、総務省は公正競争の確保などを条件に、NTT東西の光回線卸売りやグループ企業の取り扱いを容認した。
NTT東西は、光回線の卸売り料金を1回線当たり戸建てで月額3500円、集合住宅で2500円に設定。契約本数などによる割引は行わないため、ドコモも同額で仕入れる。
「ドコモ光」はNTT東日本の個人向け光サービス「フレッツ光」の4500円(2年契約)と同水準の価格になる見通し。データ通信と定額通話の料金プランとのセット料金は単純合算より最大で2割前後引き下げたい考えだ。
携帯電話と光サービスのセット割引の契約は、KDDIが提供開始から2年で、携帯電話の総契約数約4千万件(26年3月末)の22%に達している。ソフトバンクも、ADSL(非対称デジタル加入者線)サービスとスマートフォンのセット割引を提供している。