シティバンク銀行、厳しい査定免れず 個人部門売却、見通せぬ着地点 (3/4ページ)

2014.10.6 06:45

シティバンク銀行の最終損益

シティバンク銀行の最終損益【拡大】

 これにより資産数億円以上の富裕層はさほどおらず、実は数千万円程度が中心で大手銀とは重複が多い可能性もある。富裕層の顧客を増やしたい日本の銀行にとって、シティの個人部門の魅力は薄れるというわけだ。

 買収後の個人部門に外貨預金や顧客が残るのかも疑問だ。シティのシステムから個人部門を引き離せば、便利な海外ネットワークが使えなくなり、外貨預金や顧客の流出につながりかねない。唯一システム会社が同じ新生銀を除くと、継続には多額の開発コストやネットワークの使用料がかかってしまうとの見立てだ。

 そもそも、赤字事業の個人部門について、「なぜもうからないのかを分析しないといけない」(銀行首脳)。コスト増の要因の一つとなっている33の拠点や高報酬の人員は、「必要ない」のが入札を通過した銀行側の本音だ。各行は売却前の店舗閉鎖や人員削減を条件にするとみられる。シティにとっては厳しい交渉になる。

シティは個人部門からの撤退を変わらぬ方針としているという

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。