シティバンク銀行、厳しい査定免れず 個人部門売却、見通せぬ着地点 (2/4ページ)

2014.10.6 06:45

シティバンク銀行の最終損益

シティバンク銀行の最終損益【拡大】

 次の入札に進む銀行はようやくデューデリジェンス(財務や法務などのリスクを適正に把握するために精査する作業)に入る。資産価値を査定し、買収の条件や価格を示す予定だが、今の段階ですでに「条件はかなり厳しくなる」「隠れた問題を抱えているような可能性も念頭に入れている」などと後ろ向きな声が幹部らから聞かれる。

 なぜなら、シティが本当に魅力的な“買い物”であるかどうかを見極めかねているからだ。

 読み切れぬ真価

 約1兆円規模の外貨預金と、世界200カ国以上の現金自動預払機(ATM)で日本の口座に接続するネットワーク。こんな魅力がある半面、各行は「実際、どの程度の富裕層がいるのか」(銀行首脳)と気をもむ。

 シティは2004年に金融庁から富裕層向け業務でマネーロンダリング(資金洗浄)が疑われて処分を受け、富裕層向けプライベートバンキング(資産管理サービス)から撤退した。

買収後の個人部門に外貨預金や顧客が残るのかも疑問だ

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。