大阪市の米映画テーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)を運営するユー・エス・ジェイ(大阪市)が2015年度にも東京証券取引所第1部に株式を上場する検討を始めたことが9日、分かった。九州・沖縄などに新しいテーマパークを建設する資金を調達するのが狙い。
同社は2007年に東証マザーズに上場したが、入場者数が伸び悩み、リーマン・ショックによる株価低迷もあって09年に上場を廃止。米金融大手のゴールドマン・サックス傘下で再建を目指してきた。今月15日にオープンする映画「ハリー・ポッター」の新エリアの成果などを見極めた上で、6年ぶりの再上場に踏み切るかを決める。
ユー・エス・ジェイは、九州・沖縄やアジアで新テーマパークの候補地選定を急いでいる。候補地の一つである沖縄県名護市では現地調査も行った。
同社は、国会で法案が継続審議となっているカジノを含む統合型リゾート(IR)への参入も検討している。新テーマパークとIR参入で合計数千億円の資金が必要になる見込みだ。
USJの13年度の入場者数は前年度比約7.7%増の約1050万人だった。