スズキは二輪車最上位モデル「隼(ハヤブサ)」「Vストローム1000」といった海外専用モデルを国内でも販売。最大手のホンダは今年に入り21車種を一気に投入した。担当者は「約8割が中・大型バイクというこれまでにない傾向」と説明する。
一方、バイク復活は国策としての側面もある。ホンダ、ヤマハ発、スズキ、川崎重工業を合わせた世界シェアは4割を超えており、世界で高い競争力を維持しているからだ。経済産業省が昨年、「2020年までにバイクの国内販売台数100万台回復、日本勢の世界シェア5割」を掲げたのもこのためだ。国を挙げて、バイクの競争力向上に不可欠な国内需要を増やしていく方針だ。