日本電機工業会(JEMA)が27日発表した4月の白物家電の国内出荷額は前年同月比5.3%増の1533億円で、11カ月連続のプラスだった。
消費税増税に伴う駆け込み需要で3月の販売が想定以上に増え、納品が4月にずれ込んだためだ。伸び率は鈍化しており、5月以降は駆け込みの反動減が予想される。各社は新製品の前倒し投入などで、需要を掘り起こす構えだ。
製品別の出荷額は、エアコンが23.4%増の373億円、冷蔵庫が16.2%増の327億円で、全体を押し上げた。ただ、掃除機は13.3%減の69億円、ジャー炊飯器も9.7%減の68億円でマイナスとなった。4月の伸び率は3月(19.1%増)より縮小しており、JEMAは「特殊要因もなくなり、5月以降は厳しくなる」と予測する。
反動減を防ごうと、メーカーもさまざまな手を打っている。三菱電機は今月、冷蔵庫と炊飯器の新製品を例年より前倒しして発表した。