電子情報技術産業協会(JEITA)が21日発表した4月の国内のパソコン出荷台数は前年同月比46.9%増の95万4000台と好調だった。出荷金額は58.7%増の788億円。消費税増税前の駆け込みの反動減が懸念されたが、4月9日にサポートが終了した米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズXP」の買い替え需要が続いており、パソコン販売を牽引(けんいん)した。
3月の出荷台数は、増税前の駆け込みやXPサポート終了の特需で現行の統計方式になった2007年4月以降で過去最高を記録。4月は例年、販売が落ち込む上、特需の反動減が心配されたが、「XPの買い替えが続いており、売り場は平日でも盛況」(ヨドバシカメラマルチメディアAkiba)という。
この流れを維持しようと、パソコンメーカーは夏モデルを続々と投入。富士通は、20~30代の働く女性をターゲットにしたノートPCを23日に発売する。女性が好む美容や旅行などのアプリケーション(応用ソフト)を搭載し、指名買いを狙う。