ソニーを除く電機大手7社の2014年3月期連結決算が12日、出そろった。事業構造改革の成果に加えて円安の後押しも受け、本業のもうけを示す営業利益はNEC以外の5社が増益となり、シャープも黒字転換を実現。中でも日立製作所は23年ぶりに過去最高を更新した。最終損益でもパナソニックと富士通、シャープが黒字に転換するなど各社の復調ぶりが鮮明となる中、14日に発表予定のソニーは1300億円の最終赤字を見込み、苦境が際立っている。
「過去最高益を実現し、当初の目標はクリアできた」。この日の決算発表の会見で、日立の中西宏明会長兼最高経営責任者(CEO)は前期比26.3%増の5328億円となった営業利益に一定の評価を与えた。自動車関連などの材料や電子装置・システム事業などが伸び、コスト削減も寄与した。売上高は6.4%増の9兆6162億円。