【スポーツi.】巧みな戦略PR… フィギュアスケートの商業利用価値 (2/3ページ)

2014.3.26 05:00

 2006年のトリノ五輪で荒川静香選手が日本選手団唯一の金メダルを獲得し、その後、男子、女子共に、世界で活躍できる選手が多数輩出されるようになり、フィギュアスケート人気は一気に拡大傾向に向かった。そして、フジテレビやテレビ朝日が地上波ゴールデンタイムに放送するなど、かつて高視聴率を連発していたバレーボールの国際大会ですら視聴率が低下傾向にある中で、フィギュアスケートの人気ぶりはますます高まっている。その大きな要因は、2つある。

 1つは、メダル・ポテンシャル・アスリート(MPA)が多数存在する選手層の厚さにある。MPAとは、スポーツ・インテリジェンスと呼ばれる日本オリンピック委員会(JOC)が推進する情報戦略の中で、メダル獲得の確率を高めるための分母、つまり、メダルが期待される有望選手の数を増やしていこう、という戦略の中核を成す存在である。これは、最近スポーツでの活躍が目覚ましい韓国のスポーツ強化策との比較において、強化戦略における情報分析から導き出された考え方で、フィギュアスケートは、まさにその好事例となった。世界の強豪と対等に戦える選手層の厚さこそが、相手国に強いプレッシャーを与え、勝機を引き寄せることで、メダル獲得の確率を高めていく、という戦略である。

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