サーベラスは西武HDに出資して経営再建を支援してきたが、経営方針をめぐり西武HD経営陣と対立。その後、株式市場の好転もあってサーベラスが西武HD経営陣との協調姿勢に転じた。西武HDは1月15日に東証に再上場を申請していた。
西武HDでは現状、鉄道を中心とする都市交通・沿線事業が連結営業利益の約半分を占める。だが、少子高齢化が進む中で、市場からは「沿線人口をしっかりと増やしていけるのか不安だ」(外資系証券アナリスト)との指摘もあがる。
このため保有資産をどう有効活用するかが1つのポイントとなる。「赤プリ」の愛称があったグランドプリンスホテル赤坂の跡地の再開発では約980億円を投じ、高層のオフィス・ホテル棟と住宅棟を建設し、16年夏ごろに開業する。
特に注目されるのが、12万8000平方メートルの敷地を持ち4軒の大型ホテルを展開する高輪・品川エリアの再開発。