健康志向の高まりを背景に、乳酸菌を配合した水やミルクなど新機軸飲料の発売が目立ってきた。乳酸菌を用いる商品の定番であるヨーグルトについては、大手メーカー間の価格競争が激しく、異分野から需要を取り込む狙い。いずれも酸味が苦手な人にも飲みやすく、乳酸菌を習慣的にとれる点が強みだ。
「予想を大きく超える売れ行きだ」と話すのは、キリンビバレッジの担当者。先月21日発売のペットボトル飲料水「からだまもるみず。プラズマ乳酸菌の水」(500ミリリットル、税抜き希望小売価格120円、280ミリリットル同105円)の出荷量が、10日間で年間目標の1割に当たる10万ケースを突破した。
免疫機能向上に役立つとされる独自素材の乳酸菌を配合した無糖の水で、常温保存できる点が特長。同社の調査では20~60代の6割超が「健康を気にするが対策をとっていない」としており、持ち運びの便利さも打ち出して販売拡大を図る。