ソフトバンクグループは今春にも企業向け電力小売り事業に参入することが31日、分かった。再生可能エネルギー子会社SBエナジーが発電した電力を子会社を通じて販売する。電力小売りの全面自由化が予定されている2016年からは一般家庭向け販売も始める計画だ。
新電力として小売り事業を行うのはSBエナジー小会社の「SBパワー」。経済産業省に昨春届け出て、12月に商号変更した。SBエナジーは電力会社の買い取りを見込み太陽光発電などの設備を各地に建設。それらの再生エネルギーの一部を自前で販売する。
政府が16年に電力小売りを全面自由化すれば、消費者は自由に電力会社を選択することができるようになる。
異業種参入も相次ぐ見通しだが、ソフトバンクは環境負荷の小さい再生エネルギー利用の需要が高まると判断。いち早く小売り事業を手がけることにした。