【ワシントン=柿内公輔】ソフトバンク傘下の米携帯電話3位のスプリントは23日、コスト低減のため今年6月末までに人員の削減を行うと発表した。対象は管理職を含む全社員だが、削減規模は不明。
スプリントが米証券取引委員会(SEC)に提出した資料によると、すでにスプリントは16日から人員削減の計画に着手した。13年10~12月期に退職金などの関連費用1億6500万ドルを計上するが、その後も追加費用が発生する見通し。スプリントは約4万人の社員を抱えている。
スプリントは昨年7月にソフトバンクに買収されたが、業界首位の米ベライゾン・ワイヤレスなどとの競争激化で業績が低迷。ソフトバンク主導でリストラや事業の見直しを進めている。