日本フードサービス協会は27日、昨年の全店売上高が前年比0.7%増と2年連続で増えたと発表した。客数は0.1%減とほぼ横ばいだったが、景気回復ムードなどで客単価が5年ぶりに0.8%伸びて全体を押し上げた。
主要業態別では、「ファミリーレストラン」が売上高3.3%増、客数1.6%増と最も好調だったのに対し、「ファストフード」は売上高0.5%減、客数0.6%減と明暗を分けた。
ファミレスでは前年まで食中毒事件などで落ち込んでいた「焼肉店」が売上高で12.5%と全業態中トップの伸びを示したほか、「和風」も4.5%のプラスだった。一方のファストフードは「麺類」が7.8%、牛丼店などの「和風」も3.6%の増収で好調だったが、回転すしやハンバーガー店などが低迷した。
このほかの業態の売上高は、「ディナーレストラン」が2.1%増、「パブ・居酒屋」が3.5%減だった。
消費税率引き上げ後は外食への出費の削減が予想されるため、外食大手は持ち帰りや宅配の強化といった対策も急ぐ。