日立製作所は8日、東原敏昭執行役専務(58)が4月1日付で執行役社長兼COO(最高執行責任者)に昇格する人事を発表した。中西宏明執行役社長(67)は執行役会長兼CEO(最高経営責任者)に就く。川村隆会長(74)は3月31日付で退任し、相談役に就く予定。
日立は2008年のリーマン・ショック後に業績が悪化。その後、川村、中西両氏が半導体事業などの構造改革を指揮して、業績を回復軌道に乗せた。今回のトップ人事は、経営陣の若返りを図ることで、構造改革と成長戦略を加速させる狙いがある。
新社長に就任する東原氏は鉄道の運行管理など情報制御システム分野の出身。電力など社会インフラ事業も詳しく、欧州地域の火力発電システム事業を担当する日立パワーヨーロッパ社の代表なども務めた。