自動車業界の労働組合でつくる自動車総連は9日、東京都内で中央委員会を開き、平成26年春闘でのベースアップ(ベア)について業界全体では具体的な賃上げ額を明示しないものの、完成車メーカーを除く部品メーカーや販売店などの各業種では基本給の1%以上を要求する方針を決めた。
取り組み方針では、ベアに関して「経済成長と所得向上を同時に推し進めるためにも、労働組合として一翼を担うべく明確な額で要求する」と強調した。
相原康伸会長は個別業種に具体的な水準を明示したことについて、「(大企業と中小企業との)格差を広げないために知恵を絞った」と説明した。
また、企業内の最低賃金として18歳で基本給15万6千円以上を確保する方針を掲げたほか、年間一時金(ボーナス)は5カ月を基準とし、最低でも昨年の獲得実績を上回ることを求めた。