中国の家電大手、ハイアールの日本の販売会社として昨年1月に設立されたハイアールアクアセールス。三洋電機の「アクア」ブランドを継承し、高付加価値型の洗濯機と冷蔵庫で存在感を高めているが、既存の大手ナショナルブランド(NB)との競争は厳しい。どう差別化を図っているのか。中川喜之社長に聞いた。(織田淳嗣)
--平成27年度(12月決算)に売上高500億円、日本市場占有率(洗濯機と冷蔵庫)を15%にする目標を立てた。進捗(しんちょく)はどうか
「昨年は売上高350億円、占有率10%の目標に対し、売上高348億円、冷蔵庫9%、洗濯機11%の占有率を達成した。今年もその流れをくみたかったが苦戦している。製品の90%を海外で生産しており、円安で原価が上がった。円安がさらに進めば、国内の生産比率を高めることは考えなくてはいけない」