同様にMSが北米など13カ国で11月22日に発売する、約8年ぶりの新型ゲーム機「Xbox One(エックスボックス・ワン)」も、日本国内での発売は来年にずれ込む。ゲーム機の刷新はファンにとって最大の関心事だけに、相次ぐ“ジャパン・パッシング”(日本外し)に対する失望感は大きい。
日本発売の延期を決めた理由について、SCEのアンドリュー・ハウス社長は「PS4ならではのコンテンツを提供することが一番大事だ。日本人のゲーム愛好家が喜ぶコンテンツがそろう時期に発売する」と説明。同様にMSゲーム部門のフィル・スペンサー副社長は「製品のローカライズ(現地化)が非常に重要だ」と述べた。
両社とも、日本向けにサービスやコンテンツを整えた上で発売する考えだが、クリスマス商戦を含む10~12月期は、ゲームメーカーにとって年間売上高の3~5割を稼ぐかき入れ時でもある。裏を返せば、ゲーム業界にとって最大の商機となるクリスマス商戦を逃しても惜しくない程度に、日本のゲーム市場の存在感が低下した表れに他ならない。