さらにこんなお話もあります。今年4月12日付米CNN(電子版)によると、ドイツのセキュリティー専門家ヒューゴ・テソ氏が、オランダのアムステルダムで開かれたコンピューター・セキュリティーに関する会議で今年4月10日、米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したスマホで航空機の行き先や速度、高度などを遠隔操作できるサイバー攻撃用ツール「SIMON」を3年がかりで開発したと発表しました。
このツール、あくまで仮想環境でのフライトシミュレーター上での使用を想定していることから、米連邦航空局(FAA)は「現実のフライトに脅威を与えるものではない」と主張していますが「攻撃方法は現実世界を想定したものと変わらない」との見方も少なくありません。実際、テソ氏も「このシステムを使えば、航空機の運航に関わるほぼすべてのシステムを改竄できる」と主張しています。
官民一体で早急にハッカー対策に乗り出す必要がありそうですが、それよりもまず、何でもパソコンやインターネットまかせの怠惰な日々から脱却することが大切なような気もします…。(岡田敏一)