2009年にはハードロックホテルやグランドハイアットマカオが開業。専用劇場では世界的なエンターテインメントグループによる大量の水を使ったスペクタクルショーが行われているほか、屋内にベネチアの雰囲気を作り上げた巨大ショッピングモールを設けるなど、カジノをしない女性や子供にアピールを強める。
新たにコタイ地区に建設されるパラッツォ・ヴェルサーチは、ヴェルサーチがプロデュース。豪ゴールドコースト、ドバイに続く3店舗目で、来月5日に詳細が発表される。
インフラ整備活発
観光地としての魅力を高めるインフラ整備も活発化。至るところで大規模な工事が行われている。三菱重工業と伊藤忠商事が受注した全長約20キロの「ゆりかもめ」同様の新交通システムは、15年初頭に営業開始予定だ。新たな発展が続くコタイ地区と世界遺産のある旧市街地などへのアクセスが格段にスムーズになり、渋滞を気にせず観光が楽しめるようになる。
また、今年の年末には、橋を渡ってすぐの珠海市横琴地区に建設が進む大型テーマパークの一部が開業する。16年には、香港まで橋がかかり、車で30分ほどで行き来ができるようになる計画で、マカオへの長期滞在にもつながると関係者は期待する。