FBでの対話を通じ、これまで提供してきた商品が、必ずしも女性のニーズに応えていないことがわかった。例えば、料理が好きな人と、できるだけ効率的にしたい人とでは、キッチンに求められる形状も異なる。
このため同物件では、キッチンを「料理を集中して行うために壁側にシンクがあるタイプ」や「シンクがリビング側にあり、テレビなどを見ながら作業できるタイプ」など複数のタイプから選べるようにした。また、洗面所なども細部を工夫した。今後も年に1~2棟のペースで同プロジェクトに基づく開発を進める方針だ。
野村不動産は、昨年に販売を行った「プラウドシティ元住吉」(川崎市中原区)で、FBを導入。近隣の「ブレーメン商店街」をアピールすることで、元住吉という街の魅力を伝えた。成果も上々。第1期販売分200戸のうち、14戸の世帯がFBの影響を受けて、購入に至ったという。
長谷工コーポレーションなどがさいたま市浦和区で販売している「浦和常盤 ザ・レジデンス」もFBを活用している。各購入者が、新たな土地でコミュニティーを形成するには時間を要するのに加えて、今回は閑静な住宅街の中に建つことを考慮。