ファミマの13年度の出店計画は約7割増の1500店で、半数以上を大都市圏以外の地方が占める。中山勇社長は「従来は見合わせてきた地域へも出店し、各県100店規模にする。スケールメリットを拡大して全体的な収益の改善を急ぐ」と話す。
閉店分を差し引いた店舗数は14年2月末に1万707店と1万店の大台を超える見通し。実現に向けて新店開発担当を50人増の250人体制に拡充した。
大量出店を支える方策の一つが鉄道の駅売店のコンビニ化。12年度の大阪市営地下鉄、東京・多摩都市モノレールなどに続き、13年度は近畿日本鉄道と提携して70店舗を展開する。
さらに「新たな機能」の導入も進める。その一つが薬局一体型店舗の本格展開。ヒグチ産業(大阪府東大阪市)などドラッグストア約10社と組み、13~14年度に200店を計画する。