同社マーケティング室によれば、実験の結果、ブルーライトをカットする眼鏡をかけた人は、「目の疲れが抑えられる顕著な結果が出た」(中島英(え)摩(ま)さん)という。共同で実験に参加した眼科医らも、目の乾きや痛み、肩こりなどの改善効果を確認し、商品化へとアクセルを踏み込んだ。
次の課題は、ふだん眼鏡をかけない人でも苦にならない商品にすることだった。
同社のヒット商品で超軽量の「Air frame(エア・フレーム)」をベースに、重さをレンズ込みで約13グラムに抑えた。耳の部分を自由に曲げられる素材にし、かけ心地を自分で調整できるようにするなど細部にもこだわった。
より軽量のものにするため、縁なしタイプも試したが、デザイン面で評判が悪く、採用を断念。JINSで最も人気あるフレームデザインにカラフルな16種類の色を用意し、ファッション性を高めた。