ブルーライトは朝の陽光に含まれる波長と同じで、目に見える光線の中では最もエネルギーが強く、身体を目覚めさせる効果があるとされ、「光そのものが悪いわけではない」(池川さん)。
ただ、パソコンやテレビ、スマホなどの液晶画面を通じて発せられるブルーライトはブラウン管の約4倍あり、長時間接するため、目への負担は小さくない。
同社が最初に取り組んだのは、レンズ開発だ。ブルーライトを遮るのに手っ取り早いのは、濃い色のサングラスだが、「職場など室内空間でサングラスをかけるのは違和感があり、文字も見にくくなる」(同)
そこで、ブルーライトを最大50%カットする性能を持ちながらも、なるべく色の薄いレンズを試行錯誤しながら開発した。実験は、日本マイクロソフトの協力を得て、実際のオフィスでの仕事を通じて行った。