2人が共有するのは、「発売から15年で愛用者がたくさんいる商品。顧客の期待は絶対に裏切れない」という思い。自社の製品に大きな自信を持っているからこそ、使命感も高まる。
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■化粧品大手も参入、500億円超に拡大
≪MARKET≫
国内のオールインワン化粧品市場は、富士経済の調べによると、2008年の約230億円から順調に伸びており、11年には販売額で400億円台を突破。12年は前年比で3割増となる485億円規模にまで市場が拡大した。4年間で市場が2倍以上になった計算だ。スキンケア市場全体が12年に前年比1.1%増だったのと比べると、その伸びは顕著だ。
デフレが長引き、経済全体が沈滞。国内の化粧品市場も頭打ちの中、オールインワン化粧品市場の高い伸びは「肌ケアの簡略化を望む層や、スキンケア製品の全体の購入価格を抑えたいという消費者のニーズ」(ドクターシーラボ)を的確にとらえた結果ともいえそうだ。
こうした消費者のニーズを、競合他社も見逃すはずはない。
数年前までは製品数も少なく、アクアコラーゲンゲルのほか、新日本製薬の「ラフィネパーフェクトワン」、ロート製薬の「肌研(ハダラボ)極潤パーフェクトゲル」の3大ブランドが市場の大半を占めていた。