NECは3日、企業の基幹システムなどに使われるサーバーに、大規模記憶装置、ソフトウエアなどを一体化した垂直統合型製品「SolutionPlatforms」を開発したと発表した。垂直統合型サーバーはオラクルなどの米国勢が先行するが、富士通も1月に新製品を投入するなど日本勢が巻き返しを図っている。
NECは6月から、垂直統合型サーバー10モデルを順次投入する。従来品と比べシステムの構築期間を最大6割、導入コストを同4割削減できるという。庄司信一執行役常務は「時間やコストを軽減することで、より早いシステム構築につながる。新規事業の開拓を目指す顧客などをターゲットにしたい」と述べた。
新型製品は「データ解析・蓄積」や「クラウドサービス」など用途に合わせた各モデルを用意、ニーズに合わせたソフトウエアを利用できるのも強み。各モデルの希望小売価格は900万~9500万円で、個別見積もりのモデルもある。売り上げ目標は今後3年間で500億円。