ビッグデータは“宝の山”か 日本企業が追撃、開発競争激しさ増す (1/4ページ)

2013.1.23 07:00

ビッグデータの世界市場予測

ビッグデータの世界市場予測【拡大】

 インターネット空間やデータベースなどの膨大なデジタル情報から新たな付加価値を生み出す「ビッグデータ」ビジネスが国内でも本格化しそうだ。NEC、富士通などが新サービスを開発、事業化に乗り出しており、各社とも2015年ごろまでに1000億円規模の事業を見込んでいる。

 ビッグデータ事業は米国が先行しているが、日本勢も追撃態勢に入った形だ。用途も社会インフラやセキュリティー、マーケティングなど多岐にわたるが、まだ事業は緒に付いたばかり。それでも“宝の山”となる可能性も秘めており、開発競争は激しさを増しそうだ。

 「自動車の位置やワイパーの動きなどの情報を集めるのは形式知。これに対しワイパーの使用状況や速さ、自動車の位置情報などをもとに、雨量や雨雲がどう動くかというのが暗黙知。複雑な情報から暗黙知を導き出し、真の情報価値にたどり着くのがビッグデータだ」

 昨年11月、都内で講演したNECの遠藤博信社長はビッグデータの本質をこう説明した。

分かりやすい例は、人気アイドルグループAKB48の総選挙だ

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