一方、昨年7月からは自らが販売主体となり、生鮮食品や日用品を直販する「楽天マート」を首都圏で開始。地域の中小物流会社と連携して配送拠点を増設中で、今後、全国の主要都市に拡大する。
調査会社ニールセン調べでは、今年1月、ECサイトへの訪問者数は楽天の2679万人に対し、後発のアマゾンが2470万人とほぼ拮抗(きっこう)している。
モール型ビジネスの拡張で「楽天化」するアマゾンと、物流網強化や直販で「アマゾン化」する楽天-。両社の手法が交錯する「混戦」の中で、ユーザーをどう取り込むのか。知恵比べは一気に熱を帯び始めた。(渡部一実)