開発の中核企業にはファーウェイが加わり3社となるほか、NECカシオモバイルコミュニケーションズ、富士通、パナソニックモバイルコミュニケーションズなど国産端末メーカーも参加。通信事業者ではドコモや仏オレンジ、英ボーダフォン、韓国KTなどが名を連ね、第3のOS勢力づくりは整った。
タイゼン搭載スマホはまずサムスン電子が今夏にも投入し、ドコモとオレンジが今年後半に発売する見通し。ドコモの加藤薫社長は、「端末とネットワークとサービスで総合的に価値を提供したい。アンドロイドはオープンだが、グーグルの一定の管理下にある」と新OSの必要性を説く。
MWCでは投入時期を表明しなかったNECと富士通も、来年後半には製品化する計画だ。NECは主力ブランドの「メディアス」に加える。富士通は「(タイゼンに使われる)HTML5の普及次第」としながらも、主力機種での展開の可能性を示唆する。
国産メーカーはタイゼンの開発中核企業ではないが、「いま先頭集団に入る余裕はなくても、2位グループで準備を進めている」(NECの坂口佳史共通基盤開発本部長)と、タイゼンによるビジネスチャンス拡大を虎視眈々(たんたん)と狙っている。