KDDI(au)は4日、携帯電話で決済などができる近距離無線通信技術の国際規格「NFC」を採用したサービスを普及させるため、クレジット会社など15社と連携した、と発表した。決済だけでなく、スマートフォン(高機能携帯電話)をかざすだけで周辺のビルや店舗などの地域情報や割引クーポンの取得が可能となるサービスなどを提供し、普及拡大を目指す。
連携するのは、マスターカードやビザのクレジット会社、日本郵便、サイバーエージェント、ソニー、パナソニック、日本航空などの15社。また、韓国の通信大手SKテレコム傘下のSKプラネットとも連携し、日韓両国で利用できるクーポンサービスで実証実験を開始する予定だ。今後、韓国以外の国でも利用可能なサービスを検討していく考えだ。
KDDIのNFC対応スマホは現在、11機種。普及拡大に向け、「今後発売する(アンドロイド端末の)新機種については、原則搭載する方向で検討している」(サービス企画部本部の小林昌宏本部長)という。
携帯電話による決済サービスをめぐっては、NTTドコモが米クレジットカード大手のマスターカードと提携し、13年度上期をめどに世界41カ国でNFC対応の決済ができるサービスを開始する予定だ。