サイトには『化粧品会社のコスメ好き女子』と紹介されている彼女たちだが、ただのコスメフリークではない。年間約500商品にも上る試作品のすべてをフィルターにかけ、改良点を指摘する美容のプロ集団なのである。
チームが発足したのは平成18年。化粧品会社とはいえ、商品化を決める経営会議に参加する役員はほぼ男性だ。商品化に向けて市場調査はしていても、消費者が競合他社と自社商品を、どこまで比較検討しているかつかみかねていた。
コミサイトで1位になった商品も
そんな折、「コスメ好きの客観的な声が聞きたい」という幹部の発案で、自社、他社商品を問わず、使用する立場から化粧品を評価、分析する専門チームとしてコスメソムリエールが発足した。
メンバーは現在10人。主な仕事は試作品の使用感をチェックする「官能評価」と、社内報でのトレンド商品報告。
官能評価は、自宅へ商品を持ち帰り、一定期間、実際に使ってみて、肌なじみや保湿力、香り、使用後の肌の感触などを、すべて10段階で評価する。