旅行各社、新商品競う
大手旅行各社が、「アクティブシニア」と呼ばれる旅行意欲の高いシニア層や富裕層向けの営業を強化している。最大手のJTBは、こだわりの旅を提供する高級旅行専門店を大阪・東梅田に設置。日本旅行はシニア向け旅行商品を扱う専門サイトを開設した。子育てを終え、資金的にもゆとりのある世代の顧客を増やすことで収益基盤の安定を図るのが狙いだ。
JTBは東梅田支店(大阪市北区)に富裕層向け専門の旅行相談窓口を設置。海外添乗や、世界中の豪華客船への搭乗経験が豊富な4人の専任スタッフがきめ細かに顧客の要望に対応する。ソファがある専用の応接カウンターも用意した。
対象を60歳以上に絞った専用旅行ブランド「60歳からのゆとり旅 旅彩彩(たびさいさい)」などを設定。クルーズ旅行や富裕層向けのオーダーメード企画などにも力を入れる。商品はパック旅行なら100万円前後のものを扱う。