一方で、フィーチャーフォンと呼ばれる旧来型の携帯電話の出荷は激減し、スマホを加えた総出荷台数は13年度の4370万台(前年度比3.1%増)から、14年度は4260万台(同2.5%減)と前年割れを見込む。14年度以降は、スマホがフィーチャーフォンの減少分をカバーしきれなくなるわけだ。
通信機器メーカーの見通しをまとめた情報通信ネットワーク産業協会の調査でも、スマホ出荷台数は13年度の3206万台から17年度は3643万台と5年でわずか13.6%の伸びを予想。伸び率は年々低下し、17年度は0.6%増とほぼ横ばいになる見通しだ。
市場が転機にさしかかるなかで、スマホの主導権争いが世界規模で激しくなりそうだ。
米グーグルの基本ソフト「アンドロイド」を搭載したスマホが最大勢力となり、アプリの種類も「iPhone(アイフォーン)」でスマホ市場をリードしてきたアップルを超える規模に拡大。対するアップルは7インチサイズの小型タブレットで競合メーカーに追随するなど、スマホ・タブレット市場のパワーバランスが変化してきた。