端末機能では、演算機構を4基内蔵したクアッドコアと呼ばれるスマホ用CPU(中央演算処理装置)の出荷が本格化。端末側の処理性能を底上げしそうだ。
スマホの弱点ともいえる電池の持ち時間も飛躍的に伸びる可能性がある。米半導体メーカーのテキサス・インスツルメンツ(TI)は、CPUやチップセットの動作効率を向上させることで、充電なしに丸1日スマホを使えるようにする技術開発に取り組んでいるという。米インテルやアップルなども、この分野の技術開発に注力しており、13年にもスマホの電池寿命が大幅に伸びる可能性がある。
もう成長分野でない
13年は「スマホを持っているのが普通」(業界関係者)になる一方で、成長分野としてのうま味はなくなってくる。
スマホの普及率が高まるに伴い、出荷ペースが鈍化するのは確実だ。民間調査会社、MM総研(東京都港区)の調査によると、13年度の携帯電話総出荷台数は4370万台で、そのうちスマホは3510万台と予測。スマホ比率が初めて80%を超える。