だが、番組の新作が途絶えたことや現地の厳しい経済環境などから、欧米事業は12年3月期まで3年連続の営業赤字に陥っている。15年3月期までの新中期経営計画の期間中もまずは収益改善が優先。
このため、経営統合直後の07年3月期の実績(422億円)を超える425億円の営業利益を最終年に目指す新中計の達成は、アジア事業の利益上積みが鍵を握る。
現地に合わせた番組内容やキャラクターの作り直しが必要なケースが多い欧米に比べて、アジアは「文化圏が近く、(すでにキャラクターの商品化権を持つ)日本作品も受け入れられやすい」(田口副社長)という利点もある。
ガンダムのキャラクター商品に続き、インドネシア、シンガポール、マレーシアの3カ国では今年4月から、忍者漫画「NARUTO」のカードゲーム機事業もスタート。