利益“原点超え”へ アジア展開加速
ガンダム作品の「本物がタダでみられる」インパクトは大きく、無料配信は60カ国以上からアクセスを集め、視聴者はすでに延べ4500万人(9月末現在)を突破。バンダイの田口三昭副社長は「ネットの持つグローバル性と即時性を生かせば、日本と同じ商品展開を海外でもほぼ同時にできる」と、新たな戦略に手応えを感じている。
今後は、台湾やシンガポールなどアジアを中心に同様の直販サイトを展開する予定で、2~3年後にアジアでのガンダムのキャラクター収入を現在のほぼ倍の80億~100億円に引き上げることを目指す。
バンダイナムコのこれまでの海外事業は欧米が中心で、テレビ番組などの人気を背景に、キャラクター玩具の売り上げを伸ばす定番のビジネスモデルを展開。「スーパー戦隊シリーズ」という日本の特撮ヒーロー番組をリメークした海外版の戦隊シリーズ「パワーレンジャー」のキャラクターを核に市場を開拓してきた。