新型プリウス「エコカーの代名詞」復権へ 燃費向上、走る楽しさ追求 (2/3ページ)

2015.9.10 06:25

 新型はHV技術の改良に加え、車の基本である車台などを一体的に開発して性能を高める新手法「TNGA」をトヨタ車として初めて採用。燃費だけでなく、操縦安定性や乗り心地を向上し、走りの楽しさをアピールする。

 ミリ波レーダーやカメラで車や歩行者を感知して衝突被害を軽減する上級車(高級車と大衆車の中間クラス)向け先進安全システムなども採用している。

 今回、お披露目の場所に米国を選んだのは、日本だけでなく海外でも販売を伸ばす必要があるためだ。一時はハリウッドスターが愛用するなど人気を博したプリウスだが、足元の販売には陰りが見える。

 米国はガソリン安を受け、消費者の燃費に対する意識が低下。一方で、ベンチャーのテスラ・モーターズのEVなどが富裕層を中心にエコカーとして支持を集めている。

 カリフォルニア州では今後、環境規制が強化され、自動車メーカーは販売する車両の一部を無公害車にする必要があるが、HVは無公害車から除外されるなど逆風も吹く。

「HVでなければ消費者の購入対象にならない」(メーカー幹部)とされてきた日本

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