ファーストリテイリング、通期最終利益を下方修正 円高で海外資産の目減り響く 27年9月~28年5月期は増収減益
カジュアル衣料品店「ユニクロ」などを展開するファーストリテイリングは14日、平成28年8月期の連結最終利益予想を4月の前期比45.5%減の600億円から同59.1%減の450億円に下方修正した。急激な円高で、外貨建て資産の円換算で価値が下落したため。下方修正は3回目。
28年8月期の通期の予想為替レートを1ドル=113~114円としたが、6月末時点で約103円と急な円高となり、為替差損を234億円計上したことが響いた。
同日発表した27年9月~28年5月期連結決算(国際会計基準)は売上高が6.4%増の1兆4346億円、本業のもうけを示す営業利益は23.0%減の1458億円だった。
国内ユニクロ事業は来客数の減少が続いているが、岡崎健グループ上席執行役員CFO(最高財務責任者)は記者会見で「値下げの効果などで、平日の客数が増えるなど改善傾向にある」と述べた。
関連記事