ドコモ、ＤｅＮＡと組んで自動運転技術を開発へ　福岡でバス使い実証実験

　ＮＴＴドコモが自動運転に必要とされる通信技術の開発に本格的に乗り出すことが３０日、分かった。ＩＴ大手のＤｅＮＡと提携し、九州大構内や福岡市の公道で路線バスを使った実証実験を始める方針だ。

　実験を通じて今後の普及が期待される成長分野の技術確立を加速し、自動車メーカーなどに採用を働き掛ける。

　自動運転の実現には、自動車の位置や道路にある障害物などの情報を把握することが事故を防ぐために必要となる。主にこうした点の技術の精度向上につなげたい考えだ。実際に路線バスを走らせて、決められたルートを守りながら、前の車との距離を保てるかどうかなどを調べる。

　ドコモは自動運転で活用が想定されている超高速通信が可能な第５世代（５Ｇ）の移動通信システムの研究開発も進めている。

　自動運転技術を巡ってドコモは自動車部品大手のデンソーとも研究開発協力で合意している。