大手百貨店やスーパーで中元商戦スタート 今夏トレンドは「こだわり」など

 
インターネット通販の予約受付を開始した三越伊勢丹ホールディングスでは従業員が注目商品をPRした

 大手百貨店や総合スーパーなどの中元商戦が始まった。スマートフォンの普及によってインターネット経由での購入者が増えたり、自分用や親しい人にこだわりの品物を贈る傾向が強まっており、各社は高級感のある独自商品で顧客の取り込みを図っている。

 13日からインターネットによる販売受付を始めた三越伊勢丹ホールディングスは、日本橋三越本店(東京都中央区)で浴衣や法被姿の店員約50人が集まって出陣式を行った。

 同店の栗原憲二営業統括部長は「商品選びをぜひ楽しんでもらい、明るい話題を提供したい」と意気込みを述べた。同社は、主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)が開催される三重県と連携し、松阪牛のハンバーグとビールのセットなどを売り出す。

 イオンも、三重県創業をアピールして、同県産伊勢エビ2尾セット(1万584円)や伊勢木綿トートバックと和菓子のセット(1万584円)などの商品を取りそろえた。

 そごう・西武も、13日からネット販売受付を開始した。健康志向に対応して「はちみつ」をテーマにした商品を中心に展開する。

 高島屋は、気象庁の長期予報で今夏は猛暑になるとの予測を踏まえ、有名洋菓子店のアイスクリームや氷菓詰め合わせなどの商品を前年比1.3倍の70種類に拡充した。

 大丸と松坂屋を運営するJ.フロントリテイリングは11日からネットで注文を受け付けており、各社とも6月下旬~7月上旬のピークに向け、特設会場をオープンさせるなど商戦が本格化していく。