USJ過去最多 TDRは減少 15年度入場者数 2大パークで明暗

 
USJの15周年パレード「ユニバーサル・リ・ボーン・パレード」=3月16日、大阪市此花区

 2大テーマパークの2015年度の入場者数が1日発表され、大阪市の米映画テーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が過去最多を更新する一方、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーは4年ぶりの減少となり、明暗を分けた。

 USJの運営会社によると、15年度の入場者数は約1390万人と、2年連続で過去最多を更新。2年目を迎えた「ハリー・ポッター」エリアの人気が健在で、期間限定イベントも貢献した。14年度は約1270万人だった。ハリー・ポッターエリアは15年5月にアトラクションの映像を3Dに改装し、話題性を高めたことが功を奏した。前年度に続き開催した「進撃の巨人」など日本の漫画やゲームを題材にした期間限定イベントも好評だった。

 アジア各国からを中心にした外国人観光客は、前年度に比べて8割増の140万人と大幅に増加した。今年2月に入場料を値上げしたが「影響はほとんどない」(広報担当)という。

 3月には映画「ジュラシック・パーク」をテーマにした新しいジェットコースターを投入。5月末に営業を終える「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の後に新アトラクションを検討するなど、積極的な投資を進める。

 一方、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーを運営するオリエンタルランドによると、15年度の入園者は計3019万1000人。過去最高だった14年度(3137万7000人)に比べ3.8%(118万6000人)減った。

 入園者数は、大ヒット映画「アナと雪の女王」の関連イベントなどでにぎわった14年度、東京ディズニーランドの開園30周年だった13年度に続く過去3番目の記録。15年度は、新アトラクション「スティッチ・エンカウンター」や、イースターやハロウィーンといった季節イベントが好評だったが、前年度には届かなかった。