29万8000円の“ミニジープ” 公道でも走行できる!
名古屋市名東区の電子部品メーカー「JAPTEC」が排気量49ccのジープ型の小型四輪車「ビッグフォース」を5月から販売している。
普通免許を持ち、車を市区町村役場でミニカー登録すれば、大人1人が乗って公道での走行も可能。価格は税別29万8千円で、約80台を販売した。
長さ約2メートル、幅約1メートル。重さは約150キロ。軽トラックの荷台に積むこともできる。バイク用のエンジンを使用し、中国で組み立てている。
同社は、イラン出身で24年前に来日したモガダム・ザンディ・メヘディさん(50)が2005年に創業。電子部品のプリント基板を自動車部品メーカーなどに販売していたが、08年に起きた金融危機「リーマン・ショック」で注文が激減したのが車両製造に乗り出すきっかけになった。
自分たちで製造から販売まで完結できる事業を始めようと思い立ち、社内にバイクの愛好家が多かったことから、トライク(三輪バイク)製造部門を創設した。
これまで三輪バイクなど計15種類の製品を販売しており、ザンディ・メヘディさんは「自分たちが楽しんで仕事をすることがお客さまの笑顔につながった。社内の雰囲気も明るくなった」と話している。
関連記事