「国立競技場」解体なお賛否交錯 東京五輪、国際都市へ挑戦 (1/5ページ)

2014.5.21 07:03

神宮外苑地区の地区計画

神宮外苑地区の地区計画【拡大】

 7月工事開始、外苑との調和で問われる将来像

 1964年の東京オリンピックのメーン会場となった国立霞ケ丘陸上競技場(以下、国立競技場)が今月いっぱいで56年の歴史に幕を下ろし、7月から解体工事が始まる。国際デザインコンクールで選ばれた建築家、ザハ・ハディド氏の案に基づいて新国立競技場が明治神宮外苑の同じ場所に建設される。しかし、現行計画に対しては、建築家など有識者から批判の声がやまない。創建から100年を迎える神宮外苑の歴史・文化と、どのように調和していくかが問われている。

 「目前に迫った国立競技場の解体工事を中止してほしい」-今月12日、建築家の伊東豊雄氏による国立競技場の改修案を発表したシンポジウムで、思想家の中沢新一氏はそう訴えた。すでに秩父宮ラグビー場前には日本スポーツ振興センター(JSC)の仮設事務所の建設が進むなど解体工事に向けた準備は着々と進んでいるが、新国立競技場の計画見直しを求める声があるのも事実だ。

 ふさわしくない高さ

 世界で「いちばん」のものをつくろう-とのスローガンを掲げた新国立競技場は、収容人数8万人、開閉式屋根を設置した全天候型のスタジアムで、観客席を一部可動式にすることで、陸上競技のほか、サッカー、ラグビーに使用。大規模なロックコンサートなども可能だ。

建物の高さも70メートルと20階建てビルに相当する大きさだった

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