【スポーツi.】
寝不足覚悟でも思わず、くぎ付けになる。それが4年に1度の五輪の魅力に違いない。スポーツにおける日本代表という響きに、遅い時間帯でも「頑張れ!」とエールを送りたくなるのが自然な姿だ。
ソチ五輪開幕前、かつて冬季五輪のヒロインだった日本選手団の橋本聖子団長は「メダル目標設定は1998年長野五輪の金メダル5個、メダルは合計10個を超えること」と、高らかに宣言した。
前半戦のスタートダッシュにつまずいた日本選手団だが、フィギュアスケート男子の羽生結弦の金メダルが引き金となり、『金1、銀4、銅3』のメダルを獲得した。入賞者も28人。自国開催の長野大会以外では、最多となるメダルと入賞だ。
「チームジャパンが一丸となった結果」(橋本団長)と喜ぶのも分からないではないが、反省も多い冬季五輪だったといえるのではないか。
強化費の規模違い
表彰台が確実視された女子ジャンプ・高梨沙羅がメダルをとれず、競技人生の集大成で挑んだフィギュアスケート・浅田真央もショートプログラムで本番での弱さを露呈。「五輪の魔物」とはいえ、勝てるはずの種目で落としたことは確かだ。