四面楚歌(しめんそか)でもへこたれない京都
整備計画で定められたルートには「奈良市付近」が含まれている。
古都同士とあって京都と奈良は何かと比較されるが、奈良サイドからは「中間駅建設をJR東海が自己負担すると言い始めてから名乗り出るとは厚かましい」と京都の動きを厳しく批判する声も上がった。
太田昭宏国土交通相も今年6月、「奈良市付近を通過する現在の整備計画通りに手続きを進めることが現時点では適当だ」との見解を示した。
“四面楚歌”の京都だが、山田啓二知事は7月12日の会見で、「リニアは日本全体の成長や発展の原動力になるもの。JR東海には国として何がいいのかを考えてもらいたい」と“挑発”。千年以上も首都であり続けたプライドの高さからか、“上から目線”の要望になった。