2014.10.3 11:54
登山者47人が死亡した御嶽山(長野・岐阜県、3067メートル)の噴火で長野県は3日、噴火に巻き込まれたとみられる行方不明者が16人に上ると発表した。名前や住所は公表していない。犠牲者は63人に拡大する可能性が出てきた。
不明者の多くは依然として火山灰や噴石などに埋もれているとみられる。御嶽山周辺は3日、前線の影響で朝から雨が降り、長野県はこの日の捜索活動の中止を決めた。
週明けには大型で非常に強い台風18号が接近する可能性もあり、大量の雨が降れば、降り積もった火山灰が土砂とともに麓に向かって流れ落ちる土石流を引き起こす恐れがある。悪天候が、長野県警や消防、陸上自衛隊の今後の捜索活動に大きな影響を及ぼす恐れが出てきた。
県警や自衛隊などは引き続きヘリコプターによる捜索を予定しているが、天候を見極めながらの慎重な判断を余儀なくされる。