2014.10.1 19:54
御嶽山は頂上が標高3千メートルを超える高地である上に、噴石や火山性有毒ガス発生への危険が付きまとう。このため、救助・捜索活動に携わる陸上自衛隊は防毒マスクや装甲車など特殊装備を活用している。1日は大型輸送ヘリコプター「CH47」も捜索隊輸送に初めて投入された。
CH47は1日、2機が3往復して計196人の捜索隊員を御嶽山の山頂に送り届け、救助・捜索活動を大幅に前進させることに貢献した。「CH47の輸送力が効いた」。防衛省の担当者は語る。
CH47は最大で55人が搭乗でき、物資では約23トンの積載が可能だという。千キロもの長距離飛行が可能なタイプもある。今回の噴火で当初から活動する中型ヘリ「UH60」は最大でも12人で、「CH47は大量の人員や物資の輸送には最適。災害現場ではマルチに活躍できる」(同省担当者)。