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【御嶽山噴火】眠れぬ一夜 「命あるだけで…」 (1/4ページ)

2014.9.29 09:30

御嶽山(おんたけさん、標高3067メートル)山頂付近の山小屋で救助活動する消防と自衛隊員ら=2014年9月28日午前11時52分、長野・岐阜県境(本社へりから、甘利慈撮影)

御嶽山(おんたけさん、標高3067メートル)山頂付近の山小屋で救助活動する消防と自衛隊員ら=2014年9月28日午前11時52分、長野・岐阜県境(本社へりから、甘利慈撮影)【拡大】

  • 左腕にけがを負いながらも、自力で下山した男性(中央)=2014年9月28日午前11時33分、岐阜県下呂市(松永渉平撮影)
  • 2014年9月27日午前11時53分ごろ、長野県と岐阜県にまたがる御嶽山(おんたけさん、標高3067メートル)が噴火した=※地形は「カシミール3D」で作製

 「命があるだけで本当に…」。長野・岐阜県境にある御嶽山(おんたけさん)で起きた噴火は一夜明けた29日、31人の心肺停止という甚大な被害が確認される一方、次々と登山者たちが救出された。山頂付近は硫黄濃度が高まる危険な状況だったが、自衛隊や警察、消防による懸命の救出活動が続いた。

 みんな一緒で不安なく

 山頂から北に2キロの岐阜県側の山小屋「五の池小屋」(標高2798メートル)にとどまり、眠れぬ一夜を過ごした登山客26人が28日午前9時15分ごろ、立ち上る噴煙を背に、岐阜県下呂(げろ)市の濁河(にごりご)温泉近くの登山口に次々と到着した。医師による簡単な健康チェックを受け、市が用意したバスに乗り込み、近くの施設に向かった。

 一様に疲れ切った様子で、その場に座り込む人の姿もあった。登山服やマスク、靴などは白っぽい灰にまみれ、くすんでいた。26人のうち、3人が高山赤十字病院(岐阜県高山市)に搬送され、このうち女性1人は鎖骨を折る重傷で出血もあり、登山道から直接、岐阜県警のヘリで運ばれた。

「周囲に火山灰に埋まった人がたくさんいたのに、助けられなかったので…」

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